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グレイスパット開発秘話~その6~

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グレイスパット開発秘話~その6~

 このブログを楽しみに待っていてくださっていた武田ファンの皆様(笑)、虎視眈々と読んでくださっている我が社のライバルメーカーの方々(笑)、大変長らくお待たせしましたっ!

ちょっとばかり私忙しくてブログが書けませんでしたの。ごめんなさい。
今、飛ぶ鳥を落とす勢いで売れている(著者の願い含む)、「POLYGRACE NEO」フィルムの開発ストーリーです。

このフィルムの開発の頃から、哲三博士の門下生として修業をしていた、このブログの著者である私が登場してきます。うふふ。

 さて、ブログのおさらい。「POLYGRACE NEO」開発の要件は、

1.「タフグレイス 」と同等の柔らかさを備えること
2.「タフグレイス 」と同等の透明性を備えること。
3. 紙製段ボールと熱溶着可能であること。
4.「タフグレイス 」の半分の値段であること。

でした。哲三博士のアドバイスの元、どの原料を使うかおおよそ決まっていました。問題は、今回もやはり「フィルムにできるか」です。必要要件その1の柔らかさは、「タフグレイス」の場合、伸びないポリエチレンをセパレーターとして一緒にフィルムにしているからこそ製膜できていたのです。

ここで、フィルムを製造する機械の構造をちょこっとお話しします。
我が社のフィルム工場の機械は、「空冷上吹きインフレーション法製造機械」(以下、略して「インフレ」という)と言うのですが、まず米粒状の原料を200℃前後の熱をかけて水あめ状にドロドロに溶かします。これに風船ガムのように、空気を入れて風船のように膨らませて薄いフィルムにします。




今回の課題は、風船のように膨らませてから、これを冷やして、巻物状に巻き取るまでの工程です。この工程でフィルムはいくつもの金属ロールの間をくぐりぬけていくのですが、フィルムの表面がべとついていると金属ロールに巻き付いてしまったり、フィルムがよれてシワになってしまったりと問題を起こしやすいのです。

そんな訳で、柔らかくてフィルムの両面ともベタつきがある「POLYGRACE NEO」は、インフレに最も不向きな類でして、製造部員に嫌がられることは容易に想像できました。過去の哲三博士の苦労話を聞いていた私はまずは根回しから。事前に試作担当に、このフィルムを開発することの意義、ダメ元でまずはどれだけダメかを見てみたいのだと、よくあるいい加減で調子の良い営業マンの典型風に彼らを説き伏せて試作実施の運びをなりました。

ドキドキワクワクしながら試作当日の現場立会い。さすが、我らが製造部員! 日々タフグレイスを成型しているだけあってか、風船を膨らませて薄いフィルムにして巻き取り機まで引っ張ってくることには成功しました。そして、このフィルム、とにかく柔らかい! ほんのわずかな力でふわっと伸びるのです。この柔らかさは狙った通り。ただし、そんなフィルムを吹き上げ口から約20m位のパスラインを引っ張ってきているのですから、フィルムを巻き取る時には引っ張られ過ぎてフィルム幅が半部位になってしまい、ガチガチに硬―く巻き取られたシワシワの硬い巻物になってしまいました。

これでは製品化はできない…。傍らで「やっぱりね、言ったでしょ」と言わんばかりの製造部員君たち…。さて、どうするか。


 次回は、この巻き取り問題をどう解決したか、をお伝えします。乞うご期待。

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