リクルート・ガイド

光を一切通さない“遮光”機能や、ゴムのように伸び縮して破れにくい性能など、当社で製造している高い機能を有するプラスチックフィルム及びそれを使った梱包材をお客様に提案、販売する仕事です。

【具体的には】

１．知識の習得

プラスチックの基礎知識、製造工程、最終製品であるパッケージや輸送包装の基礎知識など専門的な知識が必要不可欠です。入社後、当社のフィルム製造工場で約1ヵ月の研修の他、先輩や専門講師による社内勉強会を通じてじっくり勉強して頂きます。

２．デリバリー＆売上仕入処理～入社1年目～

お客様から注文が入ったら、在庫確や製造・加工依頼をして、製品の納品の手配をして、売上＆仕入れの処理をします。加工・仕入れ先の品質や工程を把握し、原価及び在庫を管理します。

３．既存得意先の営業担当～入社2年目位から～

既存得意先の営業担当を先輩から引き継ぎます。得意先の定期的訪問による当社や製品に対する要望、不満等のヒアリング、売上予算管理、与信・在庫管理、クレーム発生時の対応などが具体的な仕事内容です。

４．新規得意先の開拓・拡販～入社後3年目位から～

当社の製品の拡販見込みがある既存得意先、または新規の見込客の要望、ニーズ、現状の不満等をヒアリングし、当社で提案できる製品があるか見極めます。その可能性が高い場合は、お客様の課題解決をするための製品を設計し、工場または加工先にて試作の実施、評価、見積もり、製造工程の組み立て、製品仕様や契約書の取り交わしを行います。

フィルムの製造方法は、空冷上吹きインフレーション方式といいます。米粒状のプラスチック原料を200℃位の熱で水あめ状に溶かし、これに空気を送り込んで薄いフィルムをつくります。

【具体的には】

１．原材料、包装材料準備

原材は25kg袋と1tバッグがあり、25kg袋はポリタンクに移して機械へ送るホースをセットします。巻物状に仕上がった製品を「原反」と呼びますが、これを梱包する包装資材を準備します。仕上がりサイズに合わせてクラフト紙やフィルムをカットします。

２．製品包装

輸送中に傷がつかないように底部に厚紙を巻きクラフト紙で包装します。端面を「きく折り」という方法で織り込みますが、これを早く綺麗にできるようになるのが腕の見せ所です。

３．工程内検査、製造条件記録

製造中の製品をサンプル取りし、厚みや幅などを測定します。不適合品は適合品と分けて保管します。機械の各種設定条件、使用原料ロット、製品の状態などを正確に記録します。

４．インフレーション成型機操作

原料を溶かす温度、送り込む空気の量、フィルムを引くスピードなどを設定します。最適条件は、その日の温度、湿度、気圧などで微調整が必要で、大型多層機を1人で操作できるようになるまで最低3年位はかかります。

５．機械のメンテナンス

小ロット多品種で特殊原料が多い当社は金型の分解掃除を定期的に行います。1t近くある鉄の金型を複数のパーツにばらして内部の汚れを取り除き磨きあげます。大変な作業ですが、車やメカ好きの人には興味深い作業だと思います。

現行製品の課題・問題点に対してその要因をつきとめ対策を立案したり、お客様やマーケットのニーズに合わせて新たに製品を設計して評価をするのが仕事です。ニッチな分野の研究はその手本となる教科書が少なく、幅広い素材や製造方法の知識と何より柔軟な発想力が求められます。研究開発力は武田産業がニッチトップの立ち位置をキープし続けるための源です。

【具体的には】

１．評価・分析

現状の問題点や課題を明確にするために、現物の物性を測定したり、評価試験を行います。工場にはフィルムの物性を測定する機械がありますが、全てがそろっているわけでは無いので、必要に応じて外部の施設を使用します。

２．設計・試作・評価

　要求される物性をクリアできるような製品の設計を行います。原料・素材の選定から製造方法までを立案します。試作は、梱包材やシールや製袋などの2次加工など自分で試作する場合と、フィルムの試作など立ち合いをする場合とがあります。試作が終わったら、想定していた物性等が備わっているか評価試験を行い、レポートにまとめます。

３．周辺特許の調査、発明と特許出願

他社の知的財産を侵すような製品設計をしないためにも、設計しようとしている製品の周辺特許などを調査します。また、自社製品の範囲に入るような特許が新たに出願される場合もあるので、これが権利化されないように常に調査する必要があります。

販売計画に基づいて製品がきちんと出荷できるよう体制を管理する仕事です。どんなに綿密に計画を立てても、お客様の要求や製造現場の状況は日々刻々と変化していきます。この変化に対応する柔軟性が必要です。お客様の急な納期の変更と製造効率などの時には対立する要求をどう調整するかの交渉力も問われます。この仕事を一言で表すなら製造ラインの「司令塔」です。

【具体的には】

１．生産計画立案

製品の在庫状況と販売計画から生産計画を立てます。

２．原料手配

生産計画に基づいて原材料の発注先決定や価格交渉、納期・在庫管理を行います。

３．工程管理

生産計画に基づいて、作業員の割り当てと製造内容の指示を行います。

４．完成品の出荷手配

お客様の注文に応じて完成品の出荷手配を行います。運送便を手配し製品の荷造りを行います。

５．コスト算出・管理

製造や運送にかかった費用を算出しコスト管理を行います。

当社の製品がお客様の求める品質を実現できるよう規格を決めて管理する仕事です。

【具体的には】

１．品質管理基準の策定

当社の製品に対してお客様が求める品質を理解し、これを実現するための合理的・経済的方法や管理値を設定します。

２．製造工程管理

予め定められたりお客様と約束した通りの製造方法や検査管理基準になっているかを指示、確認します。

３．製品の工程内検査

日々生産される製品の色などの外観や伸び率などの物性測定値を確認し、製造された製品が品質管理基準を満たした合格品であるかを判断します。

４．物性測定

製品であるフィルムのサンプルを採取し、物性測定機械にて破断強度や伸び率などをJIS規格やお客様と定めた方法にて測定します。同時に測定機器の定期点検も管理します。

５．不適合品の処理

不適合品が発生してしまったら、その現物を分析・評価し、発生要因及び波及の可能性を特定します。再発防止策を立案し、その効果を測定します。

６．製造環境管理

製造現場が常に清潔クリーンであるように、防虫・防塵管理を行います。

経理

経理の仕事は会社におけるモノとお金の動きを正しく数値化し管理する仕事です。大事なお金を扱う仕事なので作業に正確性と誠実性が特に求められます。いわば経営判断の要であるお金の門番です。
【具体的には】
・日々の売上を管理し、請求書及び手形の発行と入金の確認、債権管理を行います。
・日々の仕入を管理し、請求書の内容確認と支払い処理、債務管理を行います。
・税金の計算をして税務申告と納付をします。
・従業員の給与と保険を計算して支払いを行います。
・製品の在庫数量や機械設備などの資産を管理します。
・決算書を作成します。

総務

社員が気持ちよく働けるように、社内規定を整備したり、仕事に必要な物品を手配したり、労務管理をするのが主な仕事です。
【具体的には】
・パソコンやプリンター、筆記具やコピー用紙、軍手やテープなど仕事に必要なモノを手配します。パソコンなどが故障した際は、窓口となって対応をします。
・会社の定款や就業規則などを作成し、法律の改正や環境の変化で改正が必要になった場合は都度対応します。
・新入社員と退職者の入退職手続きを行います。また、従業員の健康診断の手配をします。
・取引先との契約書案を作成したり、先方から提示された契約書のリーガルチェックを行います。
・株主総会、取締役会での議事録、社外との契約書、その他社員名簿や株主名簿など、社内文書を整理してファイリングします。