こんにちは、武田産業の増田です。
今回は、PCR樹脂について、ご紹介します。
■ PCR樹脂とは?
「PCR」とは「Post-Consumer Recycled(ポストコンシューマーリサイクル)」の略で、
「消費者が使い終えた製品を回収して再利用した樹脂」という意味です。
たとえば、家庭で使い終えたペットボトルや容器を回収・洗浄・再加工して再びプラスチック原料として使用するものです。
すでにヨーロッパなど環境先進国では多くの企業がPCR樹脂をバージン原料から使用した製品を販売しており、日本国内でも関心が高まってきております。
■ なぜ今、PCR樹脂が注目されているの?
近年、世界的にプラスチックごみ問題やCO₂排出量の削減が叫ばれる中、メーカーやブランドは環境配慮型の素材選びを迫られています。
PCR樹脂を使用することで、
- 原料の新規採掘を減らせる
- 焼却ごみの削減につながる
- SDGsやプラスチック資源循環法などに対応できる
といった多くのメリットが期待されています。
しかしながら課題もあります。
- 原料のばらつき(透明度や色調、物性の安定性)
- 異物混入やにおいなど、品質面での課題
- バージン材に比べて入手が困難
■ PCR樹脂の用途
包装材・日用品・アパレル・家電など、さまざまな分野で採用が進んでいます。
特に包装業界では「再生材○%使用」といった表示が求められるケースもあり、
サステナブルな取り組みのアピールとしても重要な役割を果たします。
具体的な例ですと、日用品の包装材、ラベル・シュリンクフィルム・物流の緩衝材・保護フィルムなどです。
■ 当社での取り扱い
当社では、環境対応型フィルムやリサイクル原料を活用した製品開発も行っております。
どの程度の割合で使える?品質は?など、
お客様の使用に合わせた個別設計・共同開発も可能です。
お気軽にお問い合わせください。