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【フィルムの物性①】モジュラス とは?

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【フィルムの物性①】モジュラス とは?

こんにちは、営業の渡部です。

 弊社はプラスチックフィルムの製造販売を行っていますが、製品を評価するときは必ず「物性」を確認します。
使う原料や製造条件によって物性が変わるので、品質維持や向上、新規開発を行う上でもとても重要です。

これから複数回に分けて、「フィルムの物性」というテーマでブログをお送りします!

ゴム製品、コーキング材、伸縮性のあるフィルムなど、弾性を有する製品の物性に「モジュラス」という物性があります。
フィルムの物性シリーズ・第1回目は、「モジュラス」についてご説明します。

モジュラスとは、材料を引っ張ったときに、元の形に戻ろうとする力(引張応力)のことで、単位はMPa(N/mm²)です

モジュラスの値は大きくなるほど元の形に戻ろうという力が大きくなるので、その材料は硬いといえます。
これに対して、値が小さい場合は元に戻ろうという力が少ないので材料は柔らかいです。

弾性を有する代表的な製品「輪ゴム」を例に説明すると・・・

輪ゴムは手で引っ張ると伸びますが、手を離すと元の形に戻ります。この元の形に戻ろうとする力が「モジュラス」です。

輪ゴムといってもさまざまで、硬くて伸びにくいものもあれば、柔らかくて伸びやすいものあります。
硬い輪ゴムの場合、引っ張ってもなかなか伸ばしにくいです。これは材料自体が持つ元の形に戻る力が大きいということなので、モジュラスの値が大きいといえます。

柔らかい輪ゴムの場合、引っ張ると少ない力でもふわっと伸びると思います。これは材料自体が持つ元の形に戻る力が小さいということなので、モジュラスの値が小さいということになります。

モジュラスの話になると、「高モジュラス」「低モジュラス」という表現をすることがよくありますが、
「高モジュラス」はモジュラスの値が大きいということ、「低モジュラス」はモジュラスの値が小さいということを指しています。 

モジュラス

材料

値が大きい(高モジュラス)

硬い

値が小さい(低モジュラス)

柔らかい

  

弊社でも「低モジュラスフィルム」としてPOLYPGARE NEOという製品を製造販売しています。低モジュラスなので、少しの力で簡単に伸びる柔らかいフィルムです。
追従性がとても良いので、梱包材や花瓶などの補修テープ基材として採用頂いています。

サンプルをご用意していますので、ご興味がございましたらぜひお問い合わせ下さい!

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