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レトルト食品(レトルトパウチ食品)とは?

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レトルト食品(レトルトパウチ食品)とは?
皆様こんにちは。高機能フィルム部・営業増田です。
この業界に入って1年。食品包装に関するセミナーなど受けており、そのセミナーで得た知識をブログにて紹介していきます。

今回はレトルト食品に関してご紹介します。

レトルト食品と聞くと、カレーとか惣菜とかイメージはできますが、
実際「レトルト食品ってなに?」何かと聞かれたら、なかなか明確に答えることは難しいですよね。 

レトルト食品というのは、内容物をプラスチックや金属箔のパウチ(袋)や容器に詰め、密封シールした後、
食品衛生法で定められた 「中心温度120℃4分相当以上」 の加熱処理を行っている食品を指します。

もともと加圧加熱処理をする釜のことをレトルト釜と言い、
それが語源で今では加圧加熱殺菌をすることをレトルトするといわれるようになりました。

レトルト食品はカレーのようなパウチに入っているものだけでなく、シチューや白米のような容器に入っているものもレトルト食品になります。

また、レトルト食品のパウチや容器であっても、遮光性を有しているものは、【レトルトパウチ食品】と表記し、
遮光性が無いものは【容器包装詰加圧加熱殺菌食品】と表記されます。
缶や瓶に詰められた食品も加熱処理をして、密閉しているため広義ではレトルト食品と言えますが、
品質表示基準(JAS法)ではレトルト食品と、缶詰め、瓶詰めは分類分けされているため、レトルト食品と表記されることはありません。

ここからは、レトルトパウチに関して紹介させていただきます。
レトルトパウチに求められる主な性能は以下⑥つです。
① 安全性(食品衛生法、FDA等)に適合している
② 無味、無臭であること(特にシーラントフィルム)
③ 耐熱性が十分であること
④ 防湿性、酸素遮断性に優れていること
⑤ ヒートシールにより完全密封できること
⑥ 強度(シール強度、突刺し、耐圧等)が適合する 
 
上記の性能は加圧加熱殺菌をし、安全でおいしい食品を届けるために必要な性能であり、
これらを実現するために適したフィルムの構成設計をする必要があります。
 
代表的な貼り合わせの構成をご紹介します。
【ベース基材】袋の一番外側にくるフィルム
・PET(ペットフィルム)
・ONy(二軸延伸ナイロンフィルム)
・レトルト用KONy(ポリ塩化ビニリデンをコートした二軸延伸ナイロンフィルム)
・バリヤーONy(防湿性、酸素遮断性を有する二軸延伸ナイロンフィム) など
【バリヤー材】防湿性、酸素遮断性を有したフィルム
・アルミ箔
・レトルト用EVOH(レトルト用エチレン・ビニルアルコールフィルム)
・PVDC(ポリ塩化ビニリデンフィルム)
・MXD(防湿性を有したナイロンフィルム)
・透明蒸着PET(シリカ(SiOx)やアルミナ(Al2O3)を付着させたペットフィルム) など 

【シーラント材】食品接触面のシールをするフィルム
・レトルト用CPP(レトルト用無延伸ポリプロピレンフィルム)
・耐熱LLDPE(耐熱性のある直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)
・NY/PP共押(ナイロンフィルムとポリプロピレンフィルム2種類の素材一緒に押し出して製造した多層フィルム)
武田産業BUPP(弊社、㈱武田産業のブローアップポリプロピレンフィルム) など 


このようなフィルムを貼り合わせることで、レトルトパウチを作ることができます。

武田産業BUPPは耐熱性のあるポリプロピレン素材の為、レトルトパウチのシーラントフィルムとして使用でき、
遮光性も有しているため、アルミを使わない構成にしても、【レトルトパウチ食品】という表記が可能のフィルムになります。 
また、アルミを使わないで遮光できるため、電子レンジに入れられ、金属探知機をかけることができるというメリットもあります。 


BUPPの商品ページはこちら


少しでも興味持っていただけましたら、サンプル等お渡しできますので気軽に問い合わせいただけたらと思います。


問い合わせフォームはこちら

次回は食品包装で重要なバリヤー性に関してのブログを書きたいと思います。
お楽しみに!
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